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森長可が織田信忠から拝領した紋

 明治まで使われ続けた森家の替え紋。十文字紋というと、島津家の定紋を思い浮かべるが十文字の形状が毛筆体であり、若干異なっている。しかしこの絵にもあるように、十字架に似た形状の紋もあり、正確に定まってはないようである。
 この紋の由緒は天正十年、森長可公が武田を攻めた時の戦功で織田信忠公から拝領した。とてもシンプルな紋であることから、忠政公の時代までは合戦の旗印に多く使われ、忠政公も大坂の夏冬の陣では陣旗としている。量産には便利な紋と言えよう。 赤穂森家では赤穂藩入封後に旧城主の浅野家によって築かれた赤穂城を森家様式に改築しているが、その折に天守閣や城壁に十文字紋を使用している。三日月藩の発行した藩札には十文字の印章が押されており、日本国パスポートにある菊花紋が国章とされているように、この十文字紋が「藩」としての代表紋であったのではないかとも思われる。

[photo]森忠政軍の旗by 大坂冬の陣図屏風

森鶴之丸 五三之桐 十文字 根笹 十六弁菊花 鳳凰之丸
正紋 副紋・替紋 武器等に使用 主に装束用 皇室拝領紋 関家へ許す